公文英語の実力は?
うちの次女(中2)は小学校3年生の時から公文英語をやっています。今現在Mに入ったところです。公文のM教材は高校2年生後半あたりでしょうか。。
高校2年生⁈と聞くとすごいなー、英検準2級も余裕じゃないか?と思ってしまいますが、
ここが公文の落とし穴であり、まず何も対策をとらなければ英検は受かりません。
ただ、しっかりと対策をとれば公文英語をやっている子は一気に伸びる要素を持っています。
今日は公文英語を長女→次女ともう10年近く通わせている私が見てきたメリット、デメリットについて書いていこうと思います。
ざっくりとまとめると、
公文英語のデメリット
- 学年を超えて進むため、親が英語は得意であると勘違いしてしまう
- 進級テストは不合格でも再テストは同じ問題が出るため暗記すれば必ず受かる
- 文法を理解していないことが多い
- 自学自習が基本 先生に細かく講義を受けるということはしない
- 英検を受ける際は専用のテキストで勉強しなおす必要あり
公文英語は一つのレベルが終了すると進級テストを教室で受けます。しかし、このテストは毎回問題が同じなので一度間違えても答えを覚えてしまえば合格してしまいます。
うちの子のようにある程度短期記憶が得意だと公文の進級テストは簡単に合格するので、結果学年を超えてどんどん進んでしまいます。その際文法は曖昧なままです。いや、ほとんど理解せずに進みます。公文英語をしていても学校のテストが悪い子はここに問題があるからだと私は思っています。毎日のプリントもたくさんの単語が出てきますが、日本語の注釈がありますので、それを見て書いていきます。単語を覚えるよりも、注釈にある単語探しをしてそれを選んで埋めていきます。文法の説明もかいてありますが、基本独学ですのでさっと読んで、なんとなくこんな感じかな~と語数を考えて埋めていく。パズルのようなものですね。どうして間違えたかを考えるよりは、答えを覚えてしまって正確に埋めていく作業をしているような感じになります。
公文は文章丸ごと覚えていくという感じですかね。
うちの子は中学一年生になって助動詞という言葉が出てきたとき、助動詞って何?と聞いてきました。そのレベルからもう一度教えてあげないと英検はたちうちできない状態でした。
そんな、文法も単語もひとつずつきちっとやらなかった子ですが・・・
公文英語の本当のパワーは、、、後にすごかったのです。
ちょっと文法を教えてあげると、面白いように高得点をとるようになっていきました。
では、そんな公文英語のメリットをご紹介します。
公文英語のメリット
- 学習習慣がつく
- 学年を超えていくため自己肯定感アップにつながる
- 長文アレルギーにならない
- Eペンシルでリスニング、スピーキングも鍛えることができる
- 英語を得意科目にすることができれば定期テストの勉強が楽になる
- 将来の可能性が広がる(留学したいと思える)
公文英語の最大の魅力は学習習慣がつく事と長文アレルギーにならない事でしょうか。
子供にとって言語学習は興味のないことです。
言語学習においてもっとも大切なことは継続して学習すること。それを興味のない子供にやらせるということは、本来とても大変なことなんです。
大人が明確な意思をもって挑んだとしても、いつやるのか、どこでやるのか、時間と場所の確保はとても難しい問題となり、大人でさえ挫折してしまうもの。
それをまだ遊び盛りの子供に母国で生きる上で役に立たないことをやらせるというのは、もうやる時間と場所を強制的に確保してあげるほかないと思うのです。
その場所が公文教室なのです。
これをご自宅でできるという方は公文に行く必要はないと私は思います。
しかし、ほとんどのご家庭は難しいでしょう。だから、そのための公文教室なのです。教室に行けば他の誰かも、勉強をしています。異学年ごちゃまぜなので、中にはすごいことをやっているお兄さんお姉さんに出くわすかもしれません。そこで憧れを抱くことができればもうけものです。
しかし、たまには休みたくもなるでしょう。我が家ではテスト前日が公文の日だったら休ませています。宿題だけ持っていき次の宿題だけをもらってくる宿題交換だけをして来る日もあります。これは長く続けさせるコツで、特別な行事があるときや、体調がすぐれないときは休ませることをOKとしています。
それでも週二回、行くことが当たり前、次回までに宿題をすることが当たり前、この環境を小学生のうちに身に着けておくことで中学以降、自宅学習がスムーズに進むことができます。
デメリットでも書きましたが、長く続けていくと自然とどんどん昇級していきます。公文の特徴の一つに学年を超えて進むがあります。まだ小学生なのに、自分は中学生の範囲をしているんだぞという自信は子供の自己肯定感へとつながります。
3学年超えれば、お教室から素敵なガラス製のオブジェが当たります。
小学生の頃から毎週毎週英文に触れています。
周りの子が遊んでいるときもうちの子は英語を読んでいます。文法はいまいちかもしれません。単語も書けと言われても書けないかもしれません。
でも、繰り返し繰り返し何年もしていたら、中学生になったと時に大きな差となってあらわれてくるのです。
それを最初に気づいたのは英検を受けたときでした。文法は一からテキストを使ってやりましたが、長文問題はほぼ間違えませんでした。公文のテキストは物語を英語で読んでいきます。
中学三年になり、だんだんと模試の長文も長くなってきたとき周りの子たちは時間がなくて最後まで読めなかったと言っている中、うちの子はスラスラ読むことができました。そしてそのころから英語が強みにかわっていったのです。
そうなったらしめたもの、そのまま高校に行くと英語で勝負したいと思えるようになり、自分から進んでさらに英語の勉強をやり始めました。ここが大事なんです!
やらされていた学習がいつしか、強みであると気づき、自ら進んで学習したいと思うようになる。かかったエンジンはどんどん加速していきます。
大学入試では理系に行こうが文系にいこうが、英語は必須ですから、やはり最後は英語に助けられました。
そのきっかけ、スタート地点をつくってくれたのが公文でした。
長女は小5からのスタートでしたがやっていてよかったと思っています。
その良さを感じたからこそ次女は小3からスタートしました。
もっと言えば、加速は大学入試で止まることはありません。
大学では留学にチャレンジしてみようかなと思えるようになりますし、そのまま就職も世界を視野にいれて考えることができます。
今の日本はどんどん住みにくい国になってきています。
もし英語ができれば日本にこだわらずに好きな国で住めばよいと私は思っています。
公文はそんな夢のスタート地点にあるのだと思います。。
そして継続は力なり、これを身をもって体験することができるのだと思います。